大阪市の母子死亡事件
また、餓死がありました。
今の日本でこのような事件が何度も起きてしまうことに驚きますが、生活保護の申請支援などをしてきた立場からすると、区役所に相談すること知っていれば死ぬことはなかったのにと、やるせない気持ちになります。
また、餓死がありました。
今の日本でこのような事件が何度も起きてしまうことに驚きますが、生活保護の申請支援などをしてきた立場からすると、区役所に相談すること知っていれば死ぬことはなかったのにと、やるせない気持ちになります。
最近は法人設立のご相談を立て続けに何件かいただいています。
年度の変わり目あたりは何か新しいことをやるという区切りになるからでしょうか。
さて、会社を設立する際に株式会社にするか、合同会社にするか(他の形態もありますが)は悩むところですね。
相続がらみの案件で、戸籍簿を調査していたら、戸籍謄本に戦没の記載を見つけました。
結婚後、7年後にフィリピンのなんとか島の沖合い1000km付近で戦死。
部隊長の報告により戸籍に記載とありました。なるほど部隊長が報告して記載されるのか。
お子さんも一人いて、結婚後子供が生まれて、すぐに戦地に旅立ったんでしょう。
妻と幼い子供を置き去りにして、生きて帰ってこられるか分からない遠い国に行かなければならないというのはどういう気持ちだったのか…と、戸籍簿に刻まれた古い文字を見て思いを巡らせました。
ちょっと前にNHKで、アメリカの国立公文書館から600本の沖縄戦の映像フィルムが見つかったという番組をやっていまして。
なかなかに衝撃的な内容でしたね。日本人の死体に何発も銃弾を撃ち込むアメリカ兵とか、プロパガンダの為にアメリカ兵の中で結婚式を挙げる日本人夫婦とか。
孤児院の様子や、当時孤児院を知る人の証言も、食事もロクになくて糞を食べるなんてことも言っていました…
こんな番組を見たっていうこともありますけどね。
領土問題に際してすぐに開戦すべきだなんて言う人があちらの国にいるようですが
そんなことは軽々しくいうべきじゃないですね。
ひろゆき氏の幸福論
http://hiro.asks.jp/68256.html
勝間氏×ひろゆき氏の対談が話題になっていたので、観てみました。それでこの記事も読んだのです。
こういう考え方には大賛成ですね。ほんとそうだと思う。お金は確かに幸福の重要な尺度だけど、お金で買えない幸せもあるよな…どこかのCMじゃないけど。
自分の仕事は、たとえば裁判やるにしても最終的にはお金に換算されてしまうので(訴訟物の価額というのがあって、お金に換算する必要があるのです)、やっぱりお金が中心に社会が回っていると思ってしまう。事実そうなんだけど…
それにしてもお金中心で最近は物を考えているような気がする。そういえば学生の頃はお金があることが幸せじゃないはず、って思ってた気がする。
私も好きなことやりたい。でも先立つものはお金だったりするんだよね(笑
あぁ、お金かけずに楽しむ方法をみつければいいのか。なんて考えていないで稼いでこい!と奥さんにおこられそうです。
昨日は東京司法書士会世田谷支部での会議に出て、畦畔の問題について勉強をしました。
どういう問題かというと、家を建てていた人が、測量したら敷地に地番のない土地(もともと田んぼのあぜ道)があり、それをどうしようかという時に区から「地番のない土地は区の土地だから、買ってくれ」と言われたときの問題です。それについて争った事例があって、近時最高裁において区が敗訴しました。
ちなみに畦畔問題というのは、こちらに詳しいです。
世田谷のあぜ道(二子玉川の菊池先生のHP)
http://blog.livedoor.jp/satomiti/
世田谷のあぜ道(資料室)
http://blog.livedoor.jp/stg16/
土地家屋調査士の世田谷支部長さんと、古文書解読のプロの方がいらっしゃって、明治時代の登記簿や図面の見方や、畦畔の取り扱いの歴史について教えてもらいました。ありがとうございましたm(_ _)m
どうして畦畔の問題が起こったのか、歴史的経緯を学べました。まだまだ理解は足りないけど、なかなか根の深そうな問題ですね、これは。
また、内歩、外歩とか、今では使わない用語を知ったりとか、昔の公文書とか見るのは面白いですね。
1反=10畝 1畝=30歩 (歩=坪)
久々に少し歴史(と度量衡)の勉強になりました。
月曜日に「つながる総合相談」の相談員として参加してきました。
この相談会は、弁護士、司法書士の相談員と、ホームレス支援団体の方々やボランティアで運営されていて、法テラスが共催しているもので、毎月1回行っています。
生活保護の申請や、法律問題、いのち、すまいの問題など、なんでも相談できる場所ということで、ここのところ毎回150人近くの相談者がこられているそうです。
私もここのところ、都合が合わずに参加できなかったので(すみません…)、久しぶりに長時間居ました。
生活保護を申請したいという方や、売掛金を回収したい、戸籍のことなどで相談を受けました。
そのなかでも生活保護は、実際に申請の支援をするんですが、ご本人が申請に行く前に私から福祉事務所に電話をしてお願いをしておいたんですが、翌日ご本人から「なんだか施設に入れられてしまいそう」と電話がありました。
まあ、その施設はひどいところのようで、路上生活者の間でもよく知られているのですが…
その誘導のしかたがひどいんですよね。施設はとてもいいところとか言って、本人が施設はいやだと言っているのに、拒否するなら生活保護申請を受け付けないとまで言われてしまって、それで電話がきたんです。
まあ、そんなのは昔からあるんですが、いまだに同じような対応をするのかと、ちょっと腹立たしいですね。
その時は、結果希望通りに施設に行かずにすんでよかったです。
それもこれも通称ノイエ本のおかげ↓
![]() |
路上からできる生活保護申請ガイド―生活保護申請書付 価格:¥ 1,000(税込) 発売日:2010-02 |
相談会ではこの本を生活保護申請希望者にお配りしていましたので、今回担当した方も生活保護申請の際の自分の権利を理解されましたので、自分の希望を通せたわけです。いやー、すばらしい。やはりはだかで行って、もっともらしいことを言われると、どうしても納得してしまいますからね。しかも通常生活保護を申請する人は引け目を感じてしまっていますので、福祉事務所のいいなりになってしまいます。
そういう方への強い味方ですね、この本は。非常に読みやすくてイラストもかわいい本です。
それと、最近読んだ本
デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書) 価格:¥ 777(税込) 発売日:2010-01-16 |
わたしは経済学は素人ですが、この本は読みやすく、よく理解できました。
世の中の報道や論説も、疑ってかからないとイケナイということを改めて認識しました。また、不況の原因と今後の打開策について述べられており、なんだか希望のもてる本ですね。経済学にもちょっと興味がわいてきました。
ちょうど生活保護の件があったので、景気と結びつけて考えてみましたけど、たとえば路上生活者は空き缶拾いで月1万円の収入とか、全く収入のない人もいるわけで、そういう人たちは世の中のお金の循環という観点からは、ほとんど存在していないのと一緒ですよね。
生活保護を受けたら、保護費はほぼ100%世の中に回るお金になるんですから(家賃の支払いや、食費など)、お金が世間に流れますよね。子供手当てよりも効果があるんじゃないかしらん。
保護受給者が、住所を安定させて、再び仕事を見つけて生活保護を脱出し、その市区町村の市民となって納税する側にまわれば、市区町村にとってもいいですよね。
生活保護それだけで景気が回復するとは思えませんけど、生活保護費を支給することは、実は隠れたメリットがあるのではないかと、この本を読んでちらっと思ったわけです。
生活保護の申請を支援する側としては、本当に保護を必要とするひとの門前払いはやめてほしいと思いますね。当然、不正受給は許されませんから、そのチェックは必要ですが。
地で行く“カバチ” 鳥取の行政書士を非弁活動で告発
2010.4.14 12:22 産経ニュース
鳥取県内の行政書士が弁護士資格を持たないのに示談交渉を行った疑いがあるとして、大阪弁護士会は14日、弁護士法違反(非弁活動)の罪でこの行政書士を大阪地検特捜部に告発したと発表した。
発表によると、行政書士は平成20年12月~21年1月、大阪府内の女性から内縁の夫の不倫相談を受け、着手金8万円で不倫相手に慰謝料を請求したり和解を勧めたりするなど、少なくとも3回交渉したとしている。弁護士会の調査に対し行政書士は「交渉ではなく提案だった」などと弁明したという。
非弁活動をめぐって大阪弁護士会は、司法書士事務所「アヴァンス法務事務所」(大阪市中央区)の運営法人などを大阪府警に告発したほか、TBSドラマ「特上カバチ!!」で描かれた行政書士の業務内容に関しTBSに抗議するなど、反発を強めている。
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特上カバチは、ドラマを少し見たけど、「行政書士は書類作成しかできませんが、書類作成の報酬だけをいただき、交渉の報酬をもらわなければ交渉もできます」みたいなことを説明していて、これはひどいと思ったもんですが…。
認定司法書士の場合は代理権が140万円以内と決まっているので、代理できるかどうか、慎重に検討してから示談交渉を受任します。140万円を超えると非弁行為になるので。
【なぜわが子を傷つけるのか】(1)息子の目は鬼でも見るかのようだった…止まらぬ虐待
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100412/crm1004122241022-n1.htm
「厚生労働省によると、平成20年度に全国の児童相談所が対応した虐待は4万2664件。前年度から約2千件増え、集計を始めた2年度の1101件から増加の一途をたどっている。主な虐待者は「実母」が60%と最も多く、次いで「実父」24%、「継父」6%、「継母」1%-の順。」
4万2664件もあるのか…。すごい数字ですね。2年度の1101件から比べると、相当増加してますね。
幼児虐待のニュースが流れる度に、とてもかわいそうに思います。それは自分に子供ができたからかも。
虐待される側の気持ちになってみたら、これはつらい。自分が頼っている唯一の人からいじめられるんだからね。特に子供のころは、世界の半分以上は親でしょう。それを思うだけで泣きたくなりますわ。
確かに子育ては大変。うちの子はもうすぐ10ヶ月くらいですが、奥さんもずーっと子供にはつきっきりだし、泣き出したら泣き止むまでずっとだっこしたりして大変。自分でしたいこともなかなかできない。(基本的に)お酒は飲めないし。
それでも子供がかわいいので苦にはならないらしい。仕事を離れて子供と一緒にいる方が楽しいみたい。
なるべく好きなことしてもらいたいと思って、私が子供の面倒みて、スポーツクラブに行ってもらったりしてますけどね。でも仕事があるからそう頻繁にできないし、やはり行動はかなり制限されてます。
今の世の中、仕事でも遊びでも、楽しいことがたくさんある。やりたいことがたくさんあっても何かに絞らなければいけない。もちろん経済的な制限がある。そのうえ子育てによって行動の制限も加えられたら、何もしたいことができないですよね。
特にまだまだ遊びたい人、仕事をしたい人にとっては、苦痛でしょうね。そしてそのストレスが子供に向けられてしまう。
あー、平成2年っていったらちょうどバブル経済の崩壊の時期だから、不景気の影響も大きいんだろうか。
<生活保護>未救済の低所得者3割
4月9日21時24分配信 毎日新聞
厚生労働省は9日、生活保護水準未満の収入や資産で暮らす世帯のうち、保護を受けている割合の調査結果を公表した。総務省の統計に基づく推計では68.4%で、受給できる可能性のある低所得世帯のうち約3割が保護を受けていないとみられることが判明。厚労省の統計に基づく推計では32.1%だった。「最後の安全網」で救済されていない低所得者が多数いる可能性があることが公的な調査で初めて示された。
調査は、総務省の全国消費実態調査(04年、対象約5万5000世帯)と、厚労省の国民生活基礎調査(07年、同約23万世帯)に基づき推計。収入から税や保険料を差し引いた所得が、生活保護で給付する「最低生活費」を下回る世帯の割合などを算出した。
消費実態調査に基づく推計は、国内の全世帯を約4674万世帯と仮定して実施。最低生活費(生活費、教育費、住宅費の合計)を下回る費用で暮らし、資産もない(貯金が最低生活費1カ月分未満で住宅ローンもなし)のに保護を受けていない家庭は約45万世帯。保護を受けているのは約97万世帯で、保護を受けている割合は68.4%だった。
◇貯蓄なし229万世帯
国民生活基礎調査に基づく推計は、国内の全世帯を4802万世帯と仮定して実施。この調査は住宅費を調べていないため、これを最低生活費に含めず計算した。生活費が最低生活費未満の家庭は約337万世帯で、貯金を保有しない家庭は約229万世帯。保護を受けている家庭は約108万世帯で、受給している率は32.1%だった。住宅ローンのある世帯が除外されていないため、総務省調査より割合が低くなった。
厚労省は調査結果を、貧困対策の柱として国が保障する最低限度の生活水準(ナショナルミニマム)を検討する際の資料とする。【野倉恵、東海林智】
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かなりの割合ですね。この中には生活保護を必要としない世帯もあるでしょうが、生活保護水準以下の世帯はかなり多そうですね。
この中から、福祉事務所に行っても保護が受けられなかった人がどれくらいいるのかが気になります。
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うーん、資料を見る限り、「行き場をなくした顧客がヤミ金に流れている様子が明らか」とまでは言えないのでは?
15%は借りるのもやむを得ないと言ってるようですが、85%はヤミ金からは絶対借りてはいけないと認識しています。
しかもヤミ金が今後増えるかどうかのアンケートは、回答が貸金業者のみ。
貸金業者はヤミ金が増えるのを理由に改正貸金業法に反対してるのだから、そりゃそう回答するなと思います。
この資料も、ヤミ金の被害防止対策が重要と結論付けているのであって、改正貸金業法自体が問題だとは言っていません。
どうしてこういうコメントだけがおしりにくっつくのか分かりません。こういうのが最後にあるだけで、読む人にとって「改正貸金業法は問題だ」という印象で終わってしまう。なんか不公平な記事だと思いました。