落し物を届けてもらいました

  • 2013年05月23日
  • 日記
  • 著者:司法書士 山内隆之

今週の月曜日、自宅に警察署からのはがきが…

不審に思いつつ見てみると、「あなたのものと思われる拾得物が届けられているので、取りに来て下さい」とのこと。

モノは財布のようでした。

あれ。財布を落としたなんて、全然気づきませんでした。

はがきには「温水プール券」と書いてあったので、ははあと思いました。家で小間使い用の財布がありまして、それを持ちだして長男と大蔵の温水プールに行ったのでした。その日は長男が朝からプールに行きたいと騒いでいて、時間がないというのに朝から1時間だけ行ったのでした。

 

どうやらその帰りに落としたらしいのですが、全く気がついていませんでした。

妻に言ったら「たしか2万円くらい入ってたんじゃないの」と言われました。

そんなに入っているはずはないと思いつつ警察に行きましたら、やっぱり2万円弱入ってました。すごい記憶力ですね。

 

はて、小間使い用の財布でお金しか入っておらず、身分を証明するものが何も入ってないのに、どうしてうちの財布だとわかったのか、それが疑問でした。
財布にはレシートがごっそり入っていて、その中の一枚が米屋の配達伝票で、うちの苗字と住所が書いてあったのでした。

それ以外はなんの手がかりもなし。たまたまそれが入っていたからうちに戻ってこれたんですね。しかも、良い人に拾っていただいたおかげで、まったくラッキーという他ありません。

届けてくれた人にお礼をしたかったのですが、拾ったかたの氏名住所は知らせないことを希望され、権利放棄をされたそうです。

そうは言っても私の気持ちが収まりませんので、「なんとかお礼をする方法はありませんか」とお尋ねしましたら、「それはできないんですよ。それでは、もしこの方からお電話がありましたら、山内さんが大変感謝していたとお伝えしますね」ということでした。

なんとも残念ですが、お礼のしようもありませんので、万が一拾ってくださったかたがこの記事を見てくれたならば、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

で、思い出しましたが、そういえば、私も以前小銭がたくさん入った財布を届けたことがありました。
そこで、交番で書類を書いたのですが、権利を放棄するかどうか、名前を知らせるかどうかということを聞かれました。単に親切でやっただけですので、そういう聞き方をされますと、名前を知らせるのは逆に謝礼を要求しているようにも思われるんじゃないかなと思い、書かなかったですね。

また、落とし主が誰かも分かりませんし、今の時代個人情報を軽々しく開示するのは危ないので、名前を出さない方がいいのかも知れません。

でもそうなると拾ってもらった側はお礼のしようがないので、拾ってくれた方が権利放棄したとしても、匿名のまま謝礼ができるようにするような制度ができるといいんじゃないでしょうか。

ちなみに、遺失物法28条1項には「報労金」が定められており、物件の返還を受けた遺失者は、拾得者に対して5%〜20%の報労金を支払わなければならないとあり、同法30条で、拾得者は物件に関する一切の権利を放棄ができるとあります。
権利放棄するもしないも、金額が多くなると話は違ってくるのでしょうが。

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